メガネを装着すると視界の中央に透過スクリーンがあらわれ緑色の文字が投影される。スクリーン自体はSonyのHMDを試したことがある人なら、それと同じようなものと思ってもらってよい。通常の景色が見えていながらそこに別なものが付加されているのは不思議な感覚だ。
サンプルとしてGmailやTwitter、Facebookなどのアプリが提供されており、そのアプリで書き込みなども表示できるが、スクリーン
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に表示できる文字数が限られ、またコントローラーによるスクロールは操作性が悪く、現実的でないと感じた。スマホで読む機能もついているものの、それで読むのは本末転倒というか、だったらスマホかスマートウォッチでいいと思うのでスクリーン投影しつつ読みやすくするにはもっと大きなスクリーンが必要だろう。またスクリーンは視界の中央に表示されるので別なものや明るいものを見ている時には重なって読めない。したがって通知があるときは壁などを見ることになるだろう。
他にもカメラや音声入力などいくつか機能があるが、どれも可能性を感じさせるものではなかったので感想は省略する。
もし本機に強い興味があり、現状の機能の限界を正しく把握した上で、実際に開発したいアプリを明確にして取り組める人なら購入しみてもいいかもしれないが、半端な覚悟だと必ず後悔することになる。
ARを扱った名作アニメ『電脳コイル』の世界には程遠く、高い買い物であった。 隠す