既に高い評価を得ている文学作品に点数をつけるのもおこがましいのだけど、前半はとにかく面白く読んだ。明治-大正期の小説を読む機会が少なかったのもあるが文体が新鮮で、この発想はどこから湧いてくるのかということが気になりつつ夢中になって読み続けていた。
後半、3部構成の3部になると、展開がある程度予測がつきつつ先生の自白を読むような形になるのでそこはちょっと長く感じてしまった。
人の心というものは理
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性と本能の間で常に揺れ動いており、きっかけさえあれば容易に変わってしまう、コントロールできるものではないのだなと改めて思った
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